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気密性の高い家とは?メリット・デメリットと健康・湿度・エアコン効率まで徹底解説|後悔しないための基礎知識

  • takakuraya
  • 2025年12月24日
  • 読了時間: 7分

近年「気密性の高い家」が注目を集めています。省エネ性の向上や、冬は暖かく夏は涼しい快適な室内環境が期待できる一方で、「頭痛がするのでは?」「カビが心配」「湿度がこもりそう」といった不安の声も見られます。 


結論から言うと、気密性そのものが悪影響を及ぼすわけではありません。ポイントは、適切な換気計画・断熱・湿度管理がセットになっているかどうかです。気密性が高いほど計画換気が狙い通りに働き、室内環境を整えやすくなります。 本記事では、気密性が高い家の基礎から、メリット・デメリット、頭痛・カビ・湿度との関係、エアコン効率、そしてゴキブリが出にくいと言われる理由まで、初心者にもわかりやすく解説します。




気密性の高い家とは?|家の「隙間」をなくした住宅性能


気密性=家の隙間の少なさを表す性能


気密性とは、住宅のすき間がどれだけ少ないかを示す性能です。代表的な指標として C値(相当隙間面積) が使われ、数値が小さいほど隙間が少ない=気密性が高いとされます。 隙間が多い家は、外気が入り込みやすく、冷暖房した空気も逃げやすくなります。反対に気密性が高い家は、外気の影響を受けにくく、室温が安定しやすいのが特徴です。


気密と断熱はセットで考える


「断熱材を入れているから大丈夫」と思われがちですが、断熱だけでは十分とは言えません。断熱材の性能を活かすには、空気の出入りをコントロールする気密が必要です。 気密層に欠損があると、壁の中に湿った空気が入り、冷たい部分で結露が起きて、カビや劣化の原因になることもあります。つまり、断熱を活かすためにも気密が重要です。


高気密住宅は機械換気が前提


気密性の高い家では、自然にすき間から空気が入れ替わることが期待できないため、24時間換気などの機械換気が前提になります。 ただしこれはデメリットではなく、換気経路が計画通りになりやすいというメリットでもあります。第1種換気(給排気とも機械)や第3種換気(排気が機械)など方式はさまざまですが、いずれも気密が低いと想定通りに換気できません。




気密性の高い家のメリット


① 暖かく涼しい、快適な住環境


気密性が高いと、外気の侵入や室内空気の流出が減り、室温のムラが少なくなります。廊下や洗面所が極端に寒い、といった不快感が起きにくく、ヒートショック対策の観点でも有利です。


② エアコン効率がアップ


冷暖房した空気が逃げにくいため、エアコンの効きが良くなります。結果として、設定温度を無理に上げ下げしなくても快適に保ちやすく、光熱費の削減につながることが期待できます。


③ 花粉・ほこり・ゴキブリが入りにくい


隙間が少ない家は、外からの侵入経路が減ります。花粉やほこりも、隙間風で入り込みにくくなり、換気口にフィルターがあればさらに抑制しやすくなります。 また、後述しますが、基礎や配管まわりの隙間が少ない家ほど、ゴキブリなどの侵入リスクも下げやすいと言われます。


④ 結露を抑えてカビ防止に


「気密が高いとカビる」と誤解されることがありますが、実際には逆で、適切な断熱・換気がそろっていれば、結露リスクを抑えやすくなります。 外気が勝手に入り込む家より、湿度や換気量をコントロールしやすい点は大きな利点です。




デメリットや誤解|頭痛・カビ・息苦しさの原因は?


①頭痛は「気密の高さ」ではなく換気不足が原因


「高気密だと頭痛がする」と言われる背景には、換気が不足し、室内のCO₂濃度が上がるケースが考えられます。 24時間換気が止まっている、フィルターが詰まっている、換気経路がうまく設計されていない、といった要因があると、空気がよどみやすくなります。気密性は悪者ではなく、換気が正しく機能しているかが本質です。


②カビの発生は“施工不良”や“湿度管理”が影響


カビは「湿度」「温度」「栄養(汚れなど)」がそろうと発生しやすくなります。高気密住宅でカビが問題になるのは、断熱欠損や気密欠損で結露が起きたり、換気不足で湿気が抜けなかったりする場合です。 つまり、原因は気密性ではなく、施工精度と湿度管理にあります。


③湿度が高くなる? → 正しくは「逃げ場所がなくなる」


気密性が高い家は、湿気が勝手に外へ逃げにくい分、「こもる」と感じることがあります。ですが、それは裏を返せば、換気や除湿でコントロールしやすい環境でもあります。 室内干しが多い家庭、加湿器をよく使う家庭では、換気・除湿(エアコンや除湿機)をセットで考えることが大切です。


④息苦しい? → 計画換気が作動していれば問題なし


息苦しさを感じるケースも、換気量不足や空気の流れが悪いことが原因になりがちです。給気口が塞がっている、換気扇が弱い、ドアの下端に隙間がなく空気が流れないなど、住まい方・設計の両面が影響します。 計画換気が適切に働いていれば、気密性が高いこと自体で息苦しくなるわけではありません。




気密性の高い家×エアコン|光熱費が下がる理由


少ないエネルギーで冷暖房が効く


気密性が高いと外気の出入りが減り、冷暖房の負荷が小さくなります。エアコンが頑張り続けなくても室温を保ちやすく、結果として電気代を抑えやすくなります。


全館空調にも向いている


空気を家全体に循環させる仕組みは、漏気が少ないほど効率が上がります。そのため、気密性が確保されている住まいは、全館空調のような考え方とも相性が良いとされます。


エアコン1台で家全体が快適になる設計も可能


「エアコン1台で家全体」という話は、気密だけでなく断熱、間取り、空気の流れの設計がそろってはじめて成立します。吹き抜けや階段位置、ドアの種類なども影響するため、設備選びだけでなく設計段階からの検討が重要です。




気密性が高い家はゴキブリが出にくいと言われる理由


外部からの侵入経路が少ない


ゴキブリの侵入経路は、玄関や窓だけではありません。配管の貫通部、基礎まわりの隙間、換気口など、細かな開口から入り込むことがあります。 気密性が高い家は、こうした隙間を丁寧に処理しているケースが多く、結果として侵入経路が減りやすいと言われます。


食べ物のニオイ漏れが減り、寄せつけにくい


隙間が多い家は、においが外に漏れやすく、それが虫を引き寄せる一因になることもあります。気密性が高く、換気が計画通りに働いていれば、室内空気を清潔に保ちやすく、寄せつけにくい環境づくりにつながります。




気密性の高い家で失敗しないためのポイント


換気計画をしっかり確認


高気密住宅では換気が生命線です。フィルター清掃のしやすさ、吸気・排気の位置関係、空気が家の中をどう流れるかを、設計段階で確認しておきましょう。住み始めてから「給気口を閉じっぱなし」などをすると、性能を活かしきれません。


湿度管理をセットで考える


加湿・除湿の考え方を暮らしに合わせて整理しておくと安心です。室内干しの予定があるならランドリー計画、除湿機の置き場所、エアコンの運転方法まで含めて考えると、湿度の不安はかなり減らせます。


信頼できる施工品質が最優先


気密性は、図面だけでは担保できません。施工の丁寧さが結果に直結します。気密テープや断熱施工の精度、貫通部処理など、見えない部分ほど重要です。可能なら気密測定を行い、性能を確認できる体制だと安心材料になります。




気密性の高い家は誰に向いている?


省エネ住宅を建てたい人


冷暖房効率が上がりやすく、省エネ志向の家づくりと相性が良いのが高気密住宅です。断熱や設備計画と組み合わせることで、快適性とランニングコストの両立を目指しやすくなります。


冷暖房効率を重視する人


「冬の暖房が効きにくい」「夏の冷房が逃げる」といった悩みがある方にとって、気密性の確保は有効な選択肢です。家族が長時間在宅する家庭ほど、効果を実感しやすいでしょう。


健康な室内環境を求める人


花粉やほこりの侵入を抑え、計画換気で空気をコントロールしやすい点は、アレルギー対策の観点でもメリットになり得ます。重要なのは「気密+換気+湿度管理」をワンセットで考えることです。




まとめ


気密性の高い家は、快適性と省エネ性に優れた高性能住宅の基本です。

デメリットと言われる「頭痛・カビ・湿度」の多くは、気密性そのものではなく、換気不足や湿度管理、施工精度の問題によって起こりやすくなります。 気密性が確保されていればエアコン効率が上がり、光熱費の削減にもつながりやすく、花粉やゴキブリなどの侵入経路を減らす効果も期待できます。

 後悔しないためには、換気計画・湿度管理・施工品質をセットで確認し、自分たちの暮らし方に合った住まいづくりを進めることが大切です。


 
 
 

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